2012年2月1日水曜日

1月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:4151ページ
ナイス数:40ナイス

鳥類学者のファンタジア鳥類学者のファンタジア
読んだ。饒舌な語り手の楽しい語り口を楽しんだ。いくつかの美しい場面、たとえばフォギーが「祈り」について考える田舎の教会のシーン、例えば霧子が鳥の声を聞き分けるシーン、そしてフォギーと霧子の別れ、終章の鳥肌が立つようなジャズクラブのシーン、文章で創りだすこの美しさは一体何だろうと感嘆。小説家ってすごいなあ。
読了日:01月27日 著者:奥泉 光
あの川のほとりで〈下〉あの川のほとりで〈下〉
ゆっくり読もうと思ったが無理だった。速くは読めない。だけど長い時間どうしても読んでしまった。おもしろかった。物語の終盤で語られるダニーの「小説作法」が興味深い。登場人物の中ではコックが一番好きだな。こういう職人気質の人物に惹かれる。
読了日:01月20日 著者:ジョン アーヴィング
あの川のほとりで〈上〉あの川のほとりで〈上〉
時系列をわざとあちこち飛ばして語る語り口、さりげなく挿し込まれる重要な(と思われる)エピソードやイメージ、とにかく注意深く読まないといけない小説で、それこそケッチャムのように「一語一語」読んでいる。しかしアーヴィングはおもしろいなあ。
読了日:01月18日 著者:ジョン アーヴィング
21世紀SF1000 (ハヤカワ文庫JA)21世紀SF1000 (ハヤカワ文庫JA)
ガイドブックとして激しく実用的、読み物としてもおもしろい良書。大森望氏の書評芸のうまさにうなる。
読了日:01月15日 著者:大森望
オイアウエ漂流記オイアウエ漂流記
荻原浩でこのネタならハズレないだろう、と思って借りたらやっぱりおもしろかった。非常にストレートなサバイバル小説ですな。ひねりがあるのかな、と思ったらセントバーナードか。愛犬家なのでちょっと複雑。(フォローはしっかりあるけれど)小説作法がしっかりしている(視点人物の切り替え、とかのことね。最近あるSFを読もうとしたら同じ段落の中で視点人物を切り替えたりするので落ち着いて読めなかった、という)ので安心して読めます。
読了日:01月12日 著者:荻原 浩
モダンタイムス (Morning NOVELS)モダンタイムス (Morning NOVELS)
久しぶりに小説読んでて読めない漢字に出会う。「甚振る=いたぶる」、読み方はもちろんgoogle様に聞いた。「ね、検索しているでしょ」とうれしそうに微笑む伊坂幸太郎の顔を思い浮かべた。そういう仕掛けにあふれた小説。完成度は「ゴールデンスランバー」の方が上、とあえて言う。でも佳代子の魅力に圧倒された。
読了日:01月10日 著者:伊坂 幸太郎
天冥の標Ⅴ: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標Ⅴ: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 (ハヤカワ文庫JA)
読んだ読んだ。じわじわと物語の本流が姿を現してきてわくわくする。SFはいいなあ、しかし・・・前巻までの内容を忘れているのがつらい。(^^ゞ全10巻完結したら一気に再読するしかないなあ。P・J・ファーマーの「リバーワールド」シリーズみたいに。
読了日:01月08日 著者:小川 一水
悪の教典 下悪の教典 下
なるほど、このクライマックスにもっていくための主人公のあの設定か。かなり苦労したかな、作者さんも。主人公にしてみたらクライマックスの事態は明らかに失態なわけで、天才にあの凶行をやらせるためには「直感を信じる」とかなんとか言わせないといけなかったか。 散々楽しませてもらったけれど一つだけ指摘するなら、こんな天才がなぜ高校の1学級を王国にすることにあんなにこだわるのか、苦労するのか、そこがキズ。
読了日:01月08日 著者:貴志 祐介
悪の教典 上悪の教典 上
skyrimにはまった1ヶ月、全く本を読まなかったが今日から読書モード再開。この本を借りられたから、skyrimがんばって終わらせた、という面もあるな。上巻読了。シリアルキラーがなぜ高校教師をしているのか、どんな結末にもっていくのか、興味津々。それにしても敵役になりそうな人がああも簡単に・・・。貴志祐介のエンタメ技倆の高さはすごいレベルなので、冷徹なシリアルキラーのわりにけっこう衝動的に殺人を犯す主人公への「?」もきっと下巻で解明されるだろうと予測する。
読了日:01月07日 著者:貴志 祐介

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