2011年4月9日土曜日

読書中:百万遍

百万遍―流転旋転〈上巻〉
花村 萬月
新潮社
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花村萬月を読んでいる。

過剰なくらい性的な描写が続くのだが、それが「やがて悲しき」につながる。

主人公惟朔はやたらかっこいい若者で、自伝的な作品というなら美化しすぎてね?と感じるわけだが、人間にとっての「性」が主要テーマなので美化もそれほど鼻につかない。

あまり立て続けにこの人の作品ばかり読み続けるといささか飽きがくるけれど、たまに読むと文章の力にぐいぐい引き込まれる。

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