いやー、まいった。
宮部には毎度圧倒される。
特に第4章になってからは泣きっぱなしになった。年をとって涙腺がゆるくなってきているところに、こんな話を読まされたらたまらない。
風子のお葬式の関わるエピソードとか、うまいよなあ。物語冒頭からずーっとひっぱってきて、一気に放出する謎解き(?)のえぐさ。
考えてみれば、700ページのこの物語、大きな事件とか全然ないお話だった。高校生とその家族・友人の日常を静かに語る、というだけの話でここまで読ませる宮部、恐るべし。
これだけおもしろい作品を読んだら、次に読むものに困る。
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