バーサーカー皆殺し軍団 (ハヤカワ文庫 SF 126)
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フレッド・セイバーヘーゲン
早川書房
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この作家の長編に「東の帝国」という3部作(日本で3分冊、というべきか。早川がよくこれをやります。デューンも本当は1冊なのに4分冊でしたっけ)があり、かなりマイナーな作品なのであまり話題にのぼることなく現在に至っていますが、私はこれが大好きでした。全編を彩る生頼範義氏のイラスト(ウルフガイもかくや、という)、一歩間違いえばバカSFと化すアイディアの数々、そしてけっこうだるいストーリィ展開、なかでも一番しびれたのが、古代の戦車を動かすために「魔法使い」のみなさんが、うんうんと何時間もうなって呪文を唱えるところですかね。
ネタバレにならないように(そんな心配いらないか(^^;))書けば、魔法使いは現代で言うところのプログラマでして、古代の戦車を動かすためにターミナルからコマンドを入力しているんですね、思考だけで。
このあたりのディテールの楽しさは読んでみないとわからないわけですが、えーとたしか高校生くらいの時に読んで、セイバーヘーゲンすごいじゃん!!としみじみわかったのが30過ぎてからでした。(^^;)実際にプログラミングしたことのある人にしかわからない苦しみと楽しさがあるわけで、そのへんを妙にリアルに描いていたようなきがします。
ちなみにamazonでも手に入らないみたいですね、SF文庫。
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