2011年1月14日金曜日

タブインターフェイス

今やブラウザでは普通になったタブインターフェイス、WindowsやGnomeやKDEでもいろいろなアプリで採用されてます。たくさんのコンテンツの表示をさっさと切り替えることができるので便利ですね。私は好きですな。

OSX上のアプリだと、意外と採用されていない。ブラウザはともかく、ぱっと思いつくのが最近知った「Kod」、iTerm、ターミナル.app、くらいですかねえ。

Windowsのアプリには「SDI」と「MDI」という区別があって、というか昔はあって・・・今はどうなんだろう、触ってないからよくわかんないや、とにかくSDIはひとつのアプリの起動プロセスにつきひとつのドキュメントしか表示できない、というやつ。だからシングルドキュメントインターフェイス。MDIはもともとのMacの仕組みに近いんだけど、一つの親ウィンドウの中に複数の子ウィンドウが表示されるというやつ。これもやっぱりMacでは見かけない方式かも。

タブインターフェイスが生まれてからはMDIは廃れてきているかなあ。Excelも基本的にMDIなんだけどBookを2つも3つも開くことあんまりないしな。

アプリの起動プロセスは一つ、でも複数のドキュメントを開くことができる、というのがOSXのDocument Baseということらしい、と本日初めてわかった。この伝統があるから、わざわざタブを一つのウィンドウの中にたくさん表示する必要がないのか。じゃあなぜターミナル.appだけはこのインターフェイスなのかしらん?

そんなんでタブインターフェイスを初めて採用したアプリってなにか、ちょっと調べてみた。当然ブラウザだろう、という先入観で「タブブラウザ 世界初」でググったら、行き当たったがGIGAZINEさんのこのページ。

世界で初めてタブを採用したブラウザの名は「NetCaptor」

はい?NetCaptorとな?1997年?Operaじゃなかったの?上記ページの写真を見ると、タブは右横に表示されていますねー。このインターフェイスで思い出したのが、OS/2Warpのプレファレンスですね。画像検索したらこんなのが出てきた。


むむ、そういえばWindows95も設定系のダイアログにタブもったコントロールがあったじゃん、というわけでまたもや検索。あったあった。


そういえば自作のアプリにこのインターフェイスをつけようとしてあれこれやった記憶がよみがえってきた。なーんだ、そうするとタブインターフェイスはMicroSoft発祥か。いや待てよ、fluxboxはいくつかのウィンドウをタブにまとめる機能があったぞ・・・。


うーむ、しかしfluxboxは2001年からのプロジェクトのようですね。

結局、日本版WikipediaからTabbed Document Interfaceという言葉に行き着き、英語版Wikipediaのこのページにたどり着きました。なんと、NeWS(はSonyが発売した廉価なワークステーション、かと思ったら、日本語版Wikipediaによると

NeWS(Network extensible Window System)は、1980年代中ごろにサン・マイクロシステムズが開発したウィンドウシステム[1]。古くは "SunDew" と呼ばれ[2]、後にJavaを設計したジェームズ・ゴスリンが主任アーキテクトとして設計に当たった。NeWS インタプリタは PostScript に基づいている(後の Display PostScript に似ているが、2つのプロジェクトに関係はない)。

ということです)上の「Gosling Emacs text editor」が世界初、だそうです。ちなみにWindowManagerレベルでタブインターフェイスに対応したのはPWMが初めてだそうです。

さて、ここで話題はまたまたブラウザに戻ります。(わ、狙っていたみたいな展開ですな)
おそらく、世界で一番新しいブラウザがただいま開発中。あのなつかしい「シイラ」がHMDTの木下誠氏によって再開発中。

私はMacのCPUがインテル製になる、と発表されてからPPC版のmac miniを買った物好きなんですが、シイラの初登場はそのころでした。firefoxとは全く違う使い心地でとっても好きなアプリだったのですが、現在のiMacを買ってからインストールしようとしたらすでに過去の遺物になっていて悲しかった。

cocoaの勉強を始めたら木下氏の文章にすぐに行き当たって、再開発を知ってとてもうれしかったです。とりあえず最後はシイラの話になるように、と思いながら書いてきたこのアーティクル、あれこれ調べながら書いて、意外な発見もあっておもしろかった。

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